比較する上で・・まずサイズが同じ程度のものでないとならない!

上がオオウナギ51cm、下が二ホンウナギ54cm

 

やっとオオウナギにしてはかなり小型のものが捕れましたので公平な味の検証をするために初めて殺しました。

 

オオウナギの若魚は背中がグリーンのトラ模様でカッコイイです。

 

そして断面はソーセージのように真ん丸で筋肉質です。

 

間違ってもペットショップなどで購入した個体を飼育しようなどと考えてはいけません、寿命は一説によると40年です。

 

私は自然保護団体にいた頃大型の個体を飼育した経験があります。

 

性格は恐ろしいほどに凶暴です、他の魚種との混泳は無理です。

 

眠るときはなんと仰向けになって休みます。

 

初めて見た方は「死んでる!」と驚かれるでしょう。

 

オオウナギの味の評判はどのように作られてきたのか?

 

魚は大型になるにつれて(獣肉もそうですが)肉質は固くしまり、水っぽさが無くなって大味になるとされます。

 

オオウナギと聞くと、大きい⇒大味であると多くの人が予想するのではないでしょうか?

 

私もまたそうした予想をしておりますし、1mを超える二ホンウナギでさえ一度蒸さないと焼くだけではなかなか火が通らずブリブリのゴリゴリに固くしまった仕上がりとなってしまいます。

 

オオウナギの調理となるとまるでゲテモノ食いのような扱いを多くのメディアが垂れ流しているのです。

 

オオウナギの味を論ずる上で前提となるのが、鮮魚としてのオオウナギの味よりも、おいしい二ホンウナギと比較してどうか?という切り口で論ぜられてきたのです

 

「それならばサイズを合わせないとダメだろう!」と日々考えていた私にやっと小型のオオウナギが捕れたのです。

 

こうしてオオウナギはマズイ、大味であるという汚名を返上できるはず・・です。

 

まず、それぞれをさばき、肉質の違いを検証します!

 

 

包丁を入れると、まず皮が「ピキッ」と音を立てるようなクリスピーな感覚を覚えます。

 

もうこの時点で普通の二ホンウナギとは全然違います。

 

さらに包丁を尾に向けて進めるとなんと予想に反してサラサラと包丁が進むではありませんか。

 

鮮魚卸のプロとしてはこの時点で嫌な予感がします。

 

開いて比較したのが上の写真です。

 

オオウナギの肉質は水っぽく、赤みを帯びています、やはり南方系の鮮魚にありがちな肉質です。

 

ともかく二ホンウナギとは全くの別物であることがお分かりになると思います。

 

そしてそれぞれを同じ条件で焼く

焼き始めて5分後・・

30分後(完全に公平に焼くためにフィッシュロースターで焼いています。)

二ホンウナギの皮からは油がしみだしていい色です。

 

対してオオウナギは「グオー」って感じで肉が縮んできました、ウナギというよりも普通の鮮魚を焼いているかのようです。

 

1300wで45分しっかりといつものウナギの焼き加減で焼き上げました。

 

そしていつものようにタレで焼き上げて完成

 

その断面がすべてを物語ります・・・・・・

 

写真から見えるように、固い皮と肉が今にもはがれそうです、肉はスカスカな感じとなってしまいました。

 

油分はあまり無いようです。

 

実食 そしてまとめ・・・

 

オオウナギの味はウナギの蒲焼きというよりも鮮魚(白身で油の薄いもの)を甘辛く焼いた、といった感じとなりました。

 

ウナギ特有の風味も薄いため、ウナギを食べているという感覚もありません。

 

いつもの二ホンウナギのかば焼きとはまるで別物という結果です。

 

そして肉はスカスカになり、対して皮は固く歯ごたえがあるという、非常にアンバランスな仕上がりです。

 

鮮魚としては油を足す料理、揚げ物などでは美味しくいただけると思いますし、南方の産地では実際にそのようにして調理されているようです。

 

私の感覚としては同じく揚げ物がメイン調理のナマズに似た肉質である、といった感想です。

 

オオウナギ実食まとめ

 

鮮魚としては美味しくないわけではない、しかし二ホンウナギのかば焼きと比較してはならない、全くの別物。

 

今後オオウナギが捕れても(天然記念物ということになっていますが、普通に捕れます。奄美地方徳之島から南方はオオウナギをかわして二ホンウナギを釣ることは困難なほどたくさん生息しています。)私は二度と殺すことはないでしょう。

 

このサイトにたどり着いたあなた様、このような結果となりましたのでオオウナギが捕れても飼育したり食べたりせずに流れに戻してあげてくださいね。

 

おしまい

 

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